ばんびパパの子育て文書

ばんびパパの子育て文書

これは仕事人間であった私と自閉症スペクトラムの長男と家族の記録です

【徹底考察】育児休職を3ヶ月取得してみての感想を述べる

f:id:BambiPapa:20210124014747j:plain
こんにちは。ばんびです。

 

2020年の10月~12月にかけて育児休職を取得したのでその感想を徒然なるままに書いていこうと思う。

 

結論

しんどかった。これに尽きる。ASD3歳の長男と0歳の次男の面倒を見ることは並大抵ではなかった。正直育休に入る前はラクショーだと思っていたがクソしんどかった。フィジカル的にもメンタル的にも仕事よりしんどかったと思う。よく仕事終わって帰る時に「え?今日何してたの?」って奥さんに聞いてしまう旦那さんは今日からそれをやめた方がいい。話が通じず、いたずらばかりする子どもと終日いると人間は全てのやる気を失う。メシ作って洗濯してくれたらOKみたいなところある。ごはんもぶっちゃけ冷凍とかで全然いいと思った。人間はこんなにも制約を受ける生活に疲弊するのだと改めて知ったのだ。

 

何が一番つらかったか

前提として僕が長男を、妻が次男を基本的に見るというフォーメーションで臨んだこの3ヶ月であったのだが、僕が一番つらかったのは、時間をかけ、工夫をしているにも関わらず、ASD長男の成長に手ごたえがない。見えづらいことにあったと思う。発達がゆっくりで、現時点で3歳だけど、頭は1歳ちょっとなため仕方ないか。と覚悟はしていたものの実際問題しんどかった。

 

育児休職前に僕はとにかく長男とコミュニケーションを増やして、来年の療育園入園に向けた基盤づくりをしっかりしようと考えた。

 

やったことが以下、ほぼ休みなく毎日何かしらやって外に連れ出しまくっていた

  • 1日1-2回の公園遊び
  • 週2回のプール
  • ソーシャルスキルレーニングを兼ねた電車移動
  • 児童発達支援センターの週2回の付き添い
  • コミュニケーションを深めるための京都小旅行
  • 男二人ママチャリの旅でカウンターのみラーメン屋さんへ
  • 写真カードを使ったコミュニケーション 

等を実施したもの、あんまり成長がみられなかった。というか言葉をしっかり理解してコミュニケーションが少しづつできるようになるといいなと思っていたが全然甘かった。一向に話さないし、外に出るなり電車に向かうの一点張りだし、ほとんどクレーンだし、泣き喚て自分の要求を通そうとする感じなのだ。そんな感じがずっとなのですごい疲れた。あ、あと毎日2回トイトレもしているのに全然効果がない事に諦めかけている笑

 

という感じで、気合いれてやりすぎたにも関わらず、成果が見えない。かつ私が12月初旬に副鼻腔炎で体調崩したので12月は若干適当になっていた(今日は公園行かなくていいか。寒いしてきな笑)

ちなみに上記をやりながら、夜は次男を寝かしつけるために、抱っこ紐で深夜に3-4時間耐久寝かしつけをしていたりしていた。まさに無垢の愛とはこのことだろう。

 

とにかくメンタル的にもフィジカル的にもつらかったのだ。電車乗っていた時に抜け出そうとして、冬場に水の中に入った時々は、人目をはばからずブちぎれしたことを告白しておく。あれは切れまくっていた。工事現場のおじさんが引いてた笑

 

一縷の光明が見え始めた12月初旬

成長が少しずつ見え始めてきたのは12月頃、勿論ASDだし発達ゆっくりだし、言語理解が遅いことは承知なので長い目線での戦いだとは認識してた。なのでめちゃレベルは低いけど少しずつできたことをTwitterには綴っていた。サマるとこんな感じかな。

 

運動面の上達は謎にすごい。公園やプールで同じコースをぐるぐる回るという特性全開ではあるものの、身体の動かし方の覚えはとても早い。プールは死ぬほど嫌いだったのに、アームヘルパーで慣れさせて、腰のヘルパーに変えてと段階的にやっていくとプール好きになった。自信持たせるって大事だなと思った。

 

一方、認知系や社会性の発達は全然まだまだ。指さしをしたり、ダメとか違うという概念を認識したり、名前呼ぶと振り返るようになった。等が少し成長だろうか。視覚優位系男子なので目で見たことはものすごく記憶している。一度行った場所の構造理解や道の記憶は本当にすごい。サヴァンかなと思ってしまうことはよくあった。

クレーンや泣き喚く感じが少なくなって、言葉って便利だなーと思わせる工夫をしたいなと思っている。Amazonのアレクサいいと思うんだよな。アレクサに話しかけないと大好きなYouTube見れないみたいな感じだと、見たいから話しだす的なことをすこーしだけ期待しているのだ。とにかく言語はもう少し長い目でいこうという心理士さんのお話もあったし、長い目でやっていこうと思う。トレーニングさせるって感覚は良くないな。一緒に楽しい時間を過ごして愛情をかけることを第一優先にした方がいいと感じた。

 

これだけはやっておけばよかったことはなにか

とに書く書き出してみる

  • 育児休職前に目標設定をして、長男のにフルコミットをすると誓ったが、もう少し持続可能な目標設定の方が良かったと思う。途中で息切れしてしまった
  • 僕と妻以外で活用できるサービスを洗い出し、可能な限り使い倒せばよかった。預かり型の自動発達支援センターの存在や通所日数の増加申請等、育休の終盤で知ったので(11月にASDの診断が明確にでたので仕方なかったかもだけど)
  • 僕と妻の自由時間を作り出す工夫を事前に話し合っておくべきだった。ストレスフルで夫婦喧嘩はかなりした。
  • 育児休職に入る前に、児童発達支援センター、担当医、市の担当者等関係するステークホルダーを洗い出し、長男との接し方をしっかり相談しておけばよかった。結局素人が頑張って調べて家庭療育的な事することもいいけど、ASDは症状が様々のため専門性を持つ人に伺った方が最適解を得られると思った。
  • Twitterの育児アカウント開設をもう少し早くしておけばよかった。世の中の発達っ子の親御さんの経験談がこんなにも為になるなんて。。。早くやっておくべきだった。
  • 限られた時間の中でもう少し自分のやりたいことも明確にしておくべきだった。本当は英語の勉強をしたかったけど、疲弊しすぎて全然出来なかった笑(言い訳)

とまあこのくらいだろう。事前準備で全てが決まるので、これから育休取るぞって方や、発達っ子にフルコミットするぞって方はご参照ください。

 

育休総括

僕と妻で二人三脚の場合、育休3ヶ月ではぶっちゃけ足りない。半年くらいはないとしっかり子供の面倒見きれないと思う。特に2人目以降は厳しい。

アンケート結果は意外に3ヶ月は取ってほしいという意見が多かった。いずれにせよ。経済事情と、キャリア事情と、家庭事情によって育児休職の取得期間を定めたらいいと思う。僕は今期マネジャーの昇格かかっており、在宅が許可されているため3ヶ月の判断をした。経済的に余裕があり、長く育休とれるのであれば半年取った方がいいと思う。70%程度給与の保証があるので。

 

 

社会人になってからこんなに休んだのは初めてで、長男と次男と一緒にいる時間が多くなって本当によかったと感じている。実は1年前の冬は長男は僕と一緒には絶対寝てくれなかった。それから毎日公園に連れていき、プールに連れていき、2人で電車に乗っていくようになって信頼関係ができたと思っている。

 

コミュニケーションは質よりも圧倒的に量だと感じた。

 

今日で育休が終わるけれど、仕事の合間にできる家事育児を元旦から考える予定。ワンオペ家事育児は無理、これだけは絶対に言える。あとは、いつか子供たちが自分の元からいなくなってしまうことを考えると今の一瞬一瞬をダイジにしないときっと後悔すると思った。

 

就学前の療育でしっかりコミュニケーションして、彼の人生のアシストができたらいいと思っている。いつか自分で物事を考えて判断して行動できるようになると信じて。発達っ子の親になって心からそう思えるようになりました。

 

2020年皆様ありがとうございました。来年も家事育児頑張りましょう。

 

2020.12.31

ばんび