ばんびパパの子育て文書

ばんびパパの子育て文書

これは仕事人間であった私と自閉症スペクトラムの長男と家族の記録です

【徹底考察】やってはいけない事をどのように理解させるか

f:id:BambiPapa:20210124004825j:plainみなさんこんにちは。ばんびです。

昨日も週1の療育に通ってきました。今日は息子たちと先生が遊んでいる間に保護者の方と普段子育ての悩み相談(雑談)をしてきました。私以外は全員ママの参加者なので、毎回若干のやりづらさを感じるものの、皆さん良い方たちばかりなのでとても助かっております。

 

本日のテーマは「やってはいけないことをどのように理解させるか」です。

 

やってはいけないことの境界線を認知する困難さがある

私の長男は自閉症スペクトラム(ASD)で3歳(頭は1歳)のため、私が言葉で「〇〇してはいけないね。〇〇は危ないからやめようね」と言うことを理解できないためとても困っています。他のママさんたちも同様な意見でした。

 

私が1番神経を使うのは歩道を3歳長男の手をつないで歩く時です。定型発達の子であれば言語コミュニケーションにより、「道路は車が来ているので危ないから飛び出さないようにしようね」という声掛けをすることでこちらの意図がおおよそ伝達できると思います。車が通っているので飛び出してぶつかると自身の身の危険を経験せずとも理解できるのだと思います。

 

一方、我が家の長男はそうはいきません。赤信号は止まらないし、車通りの多い道で縁石をずっと歩こうとするのでいつもひやひやしています。毎回飛び出そうとするたびに、私は目線を彼の目線まで下げて、伝わっているかどうかは別にして「ダメよ」と理由も添えて説明しています。ひどい場合は押さえつけますね。少し時間を置くと諦めるのか、「抱っこしてくれ」とアピールしてくるので、結局自分で歩くことなく私が15㎏の息子を抱えて家路につく羽目になるのです(しんどい)。

 

息子は家の中の衣食住のルールはかなり生活ルーチン化させているのですが、時間帯・状況・モノを見て、自身の目と経験で我が家のルールを理解していると考えます。しかしながら、外に出ると、基本的なルールと暗黙的なルールを頭で理解できないのです。例えば、歩道は人が歩く。車道は車、バイク、自転車等が走ることが基本的なルールです。しかしながら暗黙的には歩道でも自転車は通りますよね。彼は基本的なルールも理解してないなければ、暗黙的なルールは到底理解していないのです。社会のルールに慣れていないということもありますが、この基本ルール(道路交通法)を直感的に理解し、「やってはいけないこと」(車道に飛び出す等)が何かをわかることが難しいのだろうなと思いました。

 

社会のルールをどのように理解してもらうか

では、社会のルールを息子にどのように伝えていけばいいのでしょうか。本日のママさんのお話で、「自身で経験したことは理解できる」という話がありました。お風呂の熱湯が指にあたって熱かったので、蛇口を勝手にひねる行為をしなくなったというのです。これは言語ではなく、感覚点による体の防衛本能ですよね。お湯レベルの話であれば問題ないですが、さすがに「自動車にぶつかって痛かったね。次から気を付けよう!」とはならないので。自己の痛みを伴わなくとも、なぜ道路に飛び出してはいけないかを理解させていく他ありません。

 

我が家の長男の場合はまだまだ言葉が通じませんので、言語をしっかりと理解してもらうことがファーストステップになります。これは全てに通じますね。また、言葉が通じるようになったならば、まずは正確に基本的なルールを教える必要があるでしょう。道路交通法は法律ですから明確ですよね。免許取得or更新でもらう冊子に記載されている基本的なルールを教えればいいわけです。その上で、世の中では自転車は歩道を走ることもあるという暗黙のルールを遭遇するたびに伝えていくことがいいと思います。暗黙のルールも積み重ねて「そういうものなのだ」と粘り強く訴えていくしかないでしょうね。

 

これは法律で定められているのでまだわかりやすいですが、ルールが未整備の学校・会社において人間関係が絡んでくると発達障害の方はパニックになると思われます。正しいルールなんてものは存在せず、暗黙のルールがその組織を支配している可能性もあるからです。自分の信じるモノサシがないため、何が基本で、何が基本からズレているのか、長男はまだまだ合理的には理解できないのでしょう。感情が優先されて物事が進むことも学校や会社においては多くあると思うのですが、発達障害の子たちはそのあたりの感度感は低そうですね。少なくとも息子は低そうです。

 

やってはいけないことは、自身or他人の命を脅かす水準の事象については、本人が事の重大さを理解していなくても全力で止める。時には怒る必要もあると思います。自身or他人の命を脅かす水準にない事象については、1つ1つの事象を見ていくしかないですね。答えが0or1で決まるものは良いですが、そうでない事象は見極めが必要ということですね。明確なルールがないものほど、子供は理解することが難しいですよね。大人もそうだと思いますが。発達障害に関わらずですが、子育ては暗黙知形式知化していく作業なのかもしれません。骨が折れますが親自身も成長すると思います。

 

まとめ

やってはいけないことを理解させるためには、「まずは徹底的に基本ルールを教えること。その上で暗黙のルールがあることも教える 」です。発達障害の子に限った教育の方法ではないと考える一方、臨機応変な対応が苦手な発達障害の子にはこのプロセスを徹底した方が良いと思います。

 

2020.11.13

ばんび